終活コラム

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2024年3月20日

火葬式(直葬)とは?メリットや注意点について

前回は、「火葬式の流れや家族葬との違い」についてご紹介しました。 簡単におさらいをすると、以下のようになります。

【前回のまとめ】
●火葬式(直葬)とは、通夜や葬儀・告別式といった宗教儀式を行わない火葬のみのお別れ
●火葬式であっても、すぐに火葬ができるわけではなく、法律で死後24時間は火葬できないことが定められている
●家族葬、火葬式ともに参列者は近親者が中心で、人数が制限される点は同じ
●家族葬が一般的なお葬式の流れを踏襲して「通夜、葬儀・告別式」と2日間にわたるのに対し、火葬式は儀式を省略して1日で終える

今回のコラムでは、「火葬式のメリット・注意点」に焦点を当ててご紹介します。
前回のコラムについてはコチラからご覧いただけます。

火葬式のメリット

火葬式を選ぶメリットですが、主に以下の3点が考えられます。

●経済的な負担を軽減できる
日程を決めやすく、拘束時間が短い
参列者への対応を最小限におさえられる

【経済的な負担を軽減できる】
火葬式の場合、宗教的な儀式を行わず、参列者の人数も限られるため、それらに関する費用を抑えることができます。
具体的には、宗教者に渡すお礼(お布施)や式場の使用料金、人数によって変動する食事や供養品といった飲食接待費用を抑えることができます。

【日程を決めやすく、拘束時間が短い】
お葬式の日程を決める際、通常であれば宗教者の都合を確認する必要があります。しかし、火葬式の場合は宗教者を招く必要がないため、ご遺族の都合を優先して日程を決めることができます。
また、通夜や葬儀・告別式といった宗教儀式がないため、拘束される時間も数時間程度と一般的なお葬式に比べて短時間で済みます。

【参列者への対応を最小限におさえられる】
一般的なお葬式の場合、ご遺族は参列者への挨拶や会食の席での接待を行う必要があります。これは、大切な人を亡くしたばかりのご遺族にとっては身体的・精神的に負担が大きいものです。
火葬式では、参列の人数が限定され、また近親者がメインであることから余計な気遣いも不要となり、ご遺族の負担も軽減されます。

火葬式の注意点

メリットがある反面、火葬式には注意点もあります。具体的には以下の5点が考えられます。

■周囲の反感を招く可能性がある
火葬式後に自宅へ参列者が来られるケースがある
宗教者とトラブルになる可能性がある
人数や式場など様々な制限がある
追加費用に注意する

【周囲の反感を招く可能性がある】
火葬式を希望していても、全体からみるとその割合はまだ少なく、通夜、葬儀・告別と2日間のお葬式を行う割合の方が多いのが現状です。
そのため、親族から理解が得られにくいケースもあります。
また、火葬式の場合は参列者を限定する必要があるため、参列できなかった親戚や友人などがお別れできなかったことに対し不満を持たれる可能性もあります。

火葬式後に自宅へ参列者が来られるケースがある
火葬式への参列は近親者に限定するケースがほとんどです。そのため、参列できなかった親戚や友人などが後から自宅へお参りに訪ねて来られることがあります。
一般的なお葬式では通夜~葬儀・告別式を通じて一度に対応できますが、火葬式の場合は自宅で個別に対応する必要があります。
実際に「なかなか自宅を留守にできなかった、対応に追われて大変だった」という声をお聞きすることもあります。
交際関係が広い方の場合は特に注意する必要があります。

【宗教者とトラブルになる可能性がある】
火葬式の場合、読経などの宗教儀式を省略するため、宗教者を招かないケースが一般的です。
そのため、法事などで普段から付き合いのある宗教者がいる場合は、後々の付き合いや納骨をめぐってトラブルになる可能性があります。
特に納骨先のお墓が付き合いのある宗教者(菩提寺)の運営している霊園などにある場合は、納骨を断られるケースもあるので注意が必要です。
無用なトラブルを避けるためにも、付き合いのある宗教者がいる場合は、事前に必ず火葬式を希望している旨を伝えて、了承を得ておく必要があります。

【人数や式場など様々な制限がある】
火葬式は一般的には少人数で行います。そのため、例えば20名で火葬式を行いたいと希望しても対応が難しいことがあります。
葬儀社では「人数は○名以下」、「式場は指定」、「無宗教に限る」など何らかの制限が設けられています。
ご自身の要望と葬儀社が提示する利用条件が合致するか、事前に確認をしましょう。

追加費用に注意する
火葬式と一口に言っても、その内容は葬儀社によって様々です。チラシやWEBに載っている金額だけで判断すると後悔するケースもあります。
例えば、ご遺族が安置している故人様に会いたいと伝えると「プランには面会施設の利用料金が含まれていません。面会するための施設利用料金が追加で必要です」などと言われて追加料金を請求されてしまう可能性もあります。
事前にプラン内容を確認し、自身が求めているサービス内容を伝えて、齟齬がないか確認をしておくと安心です。
また、火葬までの日数に応じて発生する追加費用についても予め確認しておきましょう。
信頼できる葬儀社であれば、きちんとした見積書を提示し、相談に応じてくれます。
※葬儀社によっては、ご遺体を冷蔵庫内に安置していて、面会ができないケースもあります

エテルノがお手伝いする火葬式

エテルノでは、宗教儀式を執り行わず、近しい方たちだけで故人様を見送る“シンプル”な火葬式プランをご用意しています。故人様との面会も可能ですので、ゆっくりとお別れの時間をとることができます。また、ご要望にあわせて生花の手配も承っております。
※ご自宅での火葬式も承ります
 詳しくはコチラ

●一口に火葬式(直葬)といっても、その内容は葬儀社によって異なります。
また、費用を抑えることができ、ご遺族の負担を軽減できる一方で、周りの理解を得られにくいなどのデメリットもあります。
故人様を心からお見送りするにはどのようなお葬式が良いのか、後悔することがないように十分に検討してから決めましょう。

エテルノではお葬式に関するさまざまな疑問にお答えいたします。お困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。

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