終活コラム

まず、遺族の代表となる喪主を決めます。故人が指定した人がいれば、その人が喪主を務めます。特に指定がない場合は、故人の配偶者や子供が務めるケースが一般的です。配偶者や子供がいない場合や体調面で難しい場合は、他の親族が喪主を務めます。
喪主は家督を継ぐ男性が務めるものという考え方も以前はありましたが、そういった考えは薄れています。基本的に葬儀の喪主は、誰が務めても問題ありません。
喪主と混同されがちな役割に「施主」がありますが、その意味は異なります。喪主は葬儀の責任者で、遺族の代表者です。一方で、施主は葬儀費用を負担する役割を担っています。つまり、葬儀社とのやり取りや内容の決定は喪主、葬儀費用の支払いに関することは施主の役割と言えます。（ただ実際は「喪主＝施主」というケースも多くあります。）
まれに、葬儀の打ち合わせをしていると「家族葬でするのに、喪主って必要ですか？」と聞かれることがあります。たしかに家族葬の場合は、喪主の役割のひとつである「参列者への挨拶」などを省略されるケースがあります。
そのため「不要では？」と考えられる気持ちは分かります。しかし、喪主には葬儀社との窓口になり、内容を決めるという大切な役割があります。
そのほか、喪主の選定以外にも連絡係などの役割を決めます。特定の人に負担がかからないよう、分担するとよいでしょう。

打ち合わせでは日程や場所、そして規模を決めます。
日程と場所は家族の希望に加えて、火葬場や葬儀会館の空き状況、宗教者（コラム：お葬式の流れ②を参照）や参列者の都合なども考慮して決定します。
時期によっては火葬場が空いていないため、数日間待つことになる場合もあります。
※エテルノでは火葬場の予約および利用手続きのほか、死亡届の役所への届出も代行させていただきます。
また、近親者を中心に行う「小規模葬（家族葬や火葬式）」とするのか、ご近所や会社関係などの一般にも連絡し参列を受ける「中（一般葬）～大規模葬」とするのかという、“規模”についても決定する必要があります。

≪注意点≫
故人の人間関係を家族が充分に理解しているとは限りません。実例として、参列者は「多くても4０名くらい」と家族が予想していたのに、趣味の交友関係が想像以上に広く、実際は100名を超えたというケースもありますので、周囲の意見を聞くなどして慎重に考えましょう。

想定する参列者の人数から利用する式場や祭壇、手配する食事／供養品などを選定します。 そのほかに打ち合わせで決める内容としては、主に以下が挙げられます。

●香典や供花、供物の扱い
●利用するプラン
※多くの葬儀社では祭壇や棺などの葬儀に必要なものがパッケージ化された「プラン」と呼ばれるものが価格別に複数用意されています。
●遺影写真
●通夜・葬儀の供養品や会食の料理
●霊柩車・タクシーなどの車両関係

打ち合わせは、なるべく主だった家族が皆集まった席で行い、同意を得ておいたほうがよいでしょう。
細かな部分まで決めていただくには時間がかかります。エテルノでは葬儀に必要なものをひとつにまとめたプランを内容別に数種類用意しています。価格を明記したパンフレットから選べるスタイルで、ご要望をお伺いしながら打ち合わせを行います。
見積書の形式は葬儀社によって異なりますが、前述の打合せ内容をすべて反映した内容で作りましょう。葬儀後の請求書に追加項目が増えてしまい、想像していた以上の費用とならないように見積書作成の段階から注意しましょう。

香典や供花／供物を受けるべきか迷っています。最近の傾向はどうですか？
香典や供花／供物について、「受ける」か「断る」のか悩ましいところです。どちらの選択も間違いではありません。
傾向としては、香典を「断る」ケースが増えています。理由はさまざまですが、「お返しに関する負担が減らせる」、「家族葬で身内だけだから香典のやり取りは不要」などが挙げられます。
ただ、香典には「相互扶助」という意味合いもあります。葬儀にはまとまった費用がかかるため、「受ける」ことが経済的な助けになる場合は、選択肢として考える必要があります。
供花／供物は「受ける」場合でも、「香典返し」のようなお礼として品物を贈るという慣習がありません。そのためか、香典に比べると「受ける」ケースが多い傾向にあります。
共通していえることですが、香典や供花／供物は、参列者から故人への「弔意」を表すためのものです。
両方を断るのではなく、どちらか一方は参列者からの弔意として「受ける」ことを検討しても良いかもしれません。 迷われた場合は、葬儀社のスタッフに事情を伝えて相談してみるのも良いでしょう。

葬儀代金はいつ支払えばいいですか？
エテルノでは、飲食・車両などの代金を個別に支払う必要はありません。葬儀が終わった後、一週間以内に請求書を発行いたしますので内容を確認いただき、納得いただいたうえで、まとめて支払うシステムです。
お支払い方法は、お客様のご希望に合わせて「クレジットカード・銀行振込・現金」の３つからお選びいただけます。
火葬料金や宗教者へのお礼は、葬儀社に支払うものではありませんので、別途ご用意ください。
※火葬料金は自治体によって異なります。