終活コラム

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2024年10月3日

お葬式のマナー③ 「葬儀・告別式」と「お参りの作法」について

葬儀のイメージ

今回は、「葬儀・告別式」に関するマナーと「宗教別のお参りの作法」についてご紹介します。
お参りの場面は故人様との大切なお別れの時間です。宗教ごとの作法を知ることで、安心して参列できます。 〝いつか〟のときのご参考になれば幸いです。

受付では

・時間には余裕を持って、開式の時間に間に合うように行きましょう。
受付では、一礼の後、香典を持参していれば渡して、芳名帳に記帳します。通夜にも参列し香典を渡し済みの場合でも、改めて記帳します。

式場では

・葬儀社のスタッフが誘導してくれるので、それに従います。スタッフがいなければ、前の人に続いて座るようにします。
「どうぞ前に」などと言われたら、遠慮せずに前の方から詰めて座るようにしましょう。一般的に中央に通路がある式場では、親族席と一般参列者席で左右に場所が分けられているので、スタッフに確認してから着席しましょう。
※式場の作りなどによっても変わります。
また、焼香順位が決まっている場合はスタッフから個別に座席の案内があります。 バッグやコートはひざの上に揃えて持ち、静かに開式を待ちましょう。

【前の席に座っても良い?】
●先ほども触れましたが、葬儀社のスタッフから前の方の席を案内された場合は遠慮せずに座りましょう。
席数には限りがあります。座席の指定がない場合は前の方から詰めて座るのがマナーです。
実際の葬儀でも参列者の皆様が遠慮された結果、前の方の席だけが不自然にぽっかりと空いているというケースがあります。

【注意点】
●知り合いに会った場合でも、式場内では目礼や軽くあいさつを交わす程度にし、葬儀・告別式が終わるまでは故人様を弔うことに専念しましょう。
たとえ、式場の外にいる場合でも、大声で話したり、笑い声を立てたりせず、厳粛な気持ちで待つようにしましょう。

Q&A

≪数珠のマナー≫
●数珠は宗派によって種類や用い方に多少の違いはありますが、会葬には自分の宗派のものを持参して構いません。持参するときは左手に持つか、左手に掛け、長いものは2連にします。畳やイスの上に直に置かないように注意しましょう。

≪葬儀と告別式の違いは?≫
*葬儀…遺族、親戚、故人様と特に親しかった人が行う宗教的な儀式
*告別式…葬儀のあとに営まれ、故人様にゆかりのある人が別れを告げる儀式 ※近年では葬儀と告別式を分けずに、続けて(1つのものとして)営まれることが多く、その場合は葬儀から参列します。

出棺

霊柩車が出棺するイメージ

・どうしても時間がない場合には仕方がありませんが、できるだけその場に残ってお見送りをしましょう。霊柩車が動き出したら、頭を下げ合掌または黙礼して見送ります。出棺を見送った後は静かに退出します。
故人様と親しかった人は、火葬場への同行をご遺族から依頼されることがあります。その場合は指定された車に乗ります。火葬後は、ご遺族から特に希望されない限り、火葬場から直接辞去します。

お参りの作法

・お参りの作法は宗教/宗派によって異なります。仏教形式であれば「焼香」、キリスト教形式や無宗教形式であれば「献花」、神道形式であれば「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」でお参りをするのが一般的な作法です。
ここからは、「焼香・献花・玉串奉奠」それぞれの作法についてご案内します。

焼香のイメージ

【焼香の作法】
・焼香の回数は派により異なりますが(1回~3回)、多くの人が控えている場合は1回にとどめる配慮も必要です。

①焼香の順番が来たら、祭壇に向かって進み、遺影を仰いでから一礼。
②数珠は左手に掛けて持ち、右手の3本の指先で香をつまむ。
③浄土真宗を除いては、つまんだ香を目の高さまで押しいただいた後、静かに香炉に入れる。
(浄土真宗では、香をつまんだら、押しいただくことをせずにそのまま静かに香炉に入れます。)
④故人様に向かって合掌。
⑤前向きの姿勢のまま2、3歩下がり、遺族に一礼して自分の席に戻る。

献花のイメージ

【献花の作法】
①右手に花、左手に茎がくるように受け取り、献花台に進む。
②花を手前に茎側を祭壇側にして献花台の上に置き、黙とう、または一礼をする。
③黙とうが終わったら、前向きの姿勢のまま2、3歩下がり、遺族に一礼して自分の席に戻る。
※特に定まった方式はありません。中には、茎を手前にして献花をする方式もあります。

玉串奉奠のイメージ

【玉串奉奠の作法】
①玉串は右手に根元、左手に枝先がくるように受け取り、玉串案に進み、神前で一礼。
②玉串を右方向に90度回転させ祈念をこめる。
③右手と左手を持ち換えて、さらに右方向に180度回転させる(根元が神前に向いた状態)。
④玉串を神前に捧げ、二礼二拍手一礼する。
※拍手は、死後1年目の一年祭までは、手のひらを合わせる寸前に止めて音を立てない「しのび手」で行います。
⑤終わったら、2、3歩下がって遺族に一礼して自分の席に戻る。

●「エテルノ」ではお葬式をはじめ、終活に関するさまざまな疑問にお答えいたします。お困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。

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